トランジスタ
トランジスタの役割
・デジタル回路において:スイッチ(ON/OFFは電流で行う。)
・アナログ回路において:増幅(スイッチONが前提)
トランジスタの入力/出力
・3本の電極をもつ3端子素子
①入力端子
②接地端子
③出力端子
・入力の信号波形に沿って出力の信号波形が変化する
・入力信号よりもはるかに大きな出力信号
・たいていの回路では
①入力端子…ベース(入力電流=ベース電流)
②接地端子…エミッタ
③出力端子…コレクタ(出力電流=コレクタ電流)
※エミッタ電流=ベース電流+コレクタ電流
接地回路
・エミッタ接地回路(たいていの回路)
入力電流=ベース電流
出力電流=コレクタ電流
ベース・コレクタからエミッタに流れる
ベース電流+コレクタ電流=エミッタ電流
・コレクタ接地回路
入力電流=ベース電流
出力電流=エミッタ電流
ベース・エミッタからコレクタに流れる
ベース電流+エミッタ電流=コレクタ電流
・ベース接地回路
入力電流=エミッタ電流
出力電流=コレクタ電流
エミッタ・コレクタからベースに流れる
エミッタ電流+コレクタ電流=ベース電流
いずれの使い方でもトランジスタは
コレクタ・エミッタ間に電源を接続し
電源からベースにバイアスをかけて使うわけだから
直流的にはどの使い方もエミッタ接地。
送電は高電圧で…の謎
送電は高圧で行う。
なぜなら送電線の抵抗で電力を消耗してしまうから。
よく聞く話だ。しかし皆は疑問に思わないのだろうか。
少なくとも私は理解できなかった。
「高圧にすればするほど結局電流もたくさん流れるのでは?」
電圧を高くする=電流をたくさん流す、ではないか。
しかし、あらゆる説明を確認してもその点には触れられていない。
理解していると思われる人は、「あなたは勘違いしている」としか指摘しない。
最近ようやく理解できた(良いサイトを見つけた)。
トランスが関わっていたのだ。
高電圧送電のキモはトランスにある。
低電圧・高電流は、高電圧・低電流にトランスされる。
トランスを使えば、電圧を高くすればするほど電流を小さくできる。
単純な起電力・導線・負荷の1周回路を想定しても絶対に理解できないのである。
当たり前すぎるからなのか、理解している人は誰も教えてくれない。
勉強していると、こういうズレはよくあるのだ。
↓「良いサイト」。
抵抗の大小と電球の明るさ
■実験A
抵抗が小さい電球と電池をつなぐ
抵抗が大きい電球と電池をつなぐ
→抵抗が小さい電球の方が明るい
■実験B
抵抗が小さい電球と大きい電球を直列に電池とつなぐ
→抵抗が大きい電球の方が明るい
■結論
実験Aで、抵抗が小さい電球の方が明るいなら、
導線の方がよっぽど抵抗が小さい。なぜ導線が明るく光らないのか?
実験Bの結論:直列に負荷をつなぐと、負荷の抵抗が大きい方が明るい。
→導線と負荷が直列でつながれていると考える必要がある。
起磁力NI
電磁気学を学んでいて唐突に登場する「起磁力=NI」。
※N=コイル巻き数、I=電流
あまり高校物理では触れられず、磁気回路なる概念とともに登場し、面食らいます。
■なぜ「起磁力=NI」と言えるのか?
ソレノイドの場合、
磁束Φ=BS=μ(NI/L)S ⇔ Φ=μNS/L・I
※μ=透磁率、S=ソレノイド断面積、L=ソレノイド長さ
Φ=μNS/L・I
⇔Φ=μS/L・NI →磁束はコイル巻数Nと電流Iに比例する
⇔NI=Φ・L/μS →比較:V=I・R)
Φと電流、NIと電圧(起電力)、L/μSと抵抗が対応する。
Φを磁流、NIを起磁力、L/μSを磁気抵抗と呼ぶ。
よって、ソレノイドの公式から示すことができた。
誘導起電力vBLの二つの求め方
■前の記事で誘導起電力の大きさを以下のように求めた。
・導体を速度vで動かす=導体中の電荷が動く=電流とみなされる
F=qvBの力を受けて導体中の電荷が動き始める
やがて電荷が動くことで発生した電位差とつり合い、動かなくなる。
E=V/Lより、
vB=V/L⇔V=vBL
・よって、誘導起電力の原因はローレンツ力
・V=vBLとは、V=vL・B(1秒あたりの面積変化×磁束密度=磁束変化)。
・すなわち、磁束を何本横切ったか=誘導起電力の大きさ
■実は同じ現象をファラデー/レンツの法則を適用して求めることもできる。
・導体を速度vで動かす=L×vΔt分の面積が変化する。
・この面を貫く磁束密度はBなので、回路を貫く磁束ΦがB×L×vΔt本変化する。
・ファラデー/レンツの法則V=ΔΦ/Δtより、
V=BLvΔt/Δt=BLv=vBL
■奇妙な一致
・動かす導線(導体)中の電荷が受けるローレンツ力が起電力をつくる。
・動かす導線(導体)により回路に囲まれた磁束が変化することで起電力が生まれる。
・同じ現象を二つの側面から立式すると答えが一致する。
・この奇妙な一致に説明を与えたのは、なんとたった3年前のことだ。
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